4 : eQドクターTについて

────── 

それでは、ここからはeQドクターTについてお話頂けますでしょうか?

拘束時間の長い随行業務が大変でした。
普段立ち入れないような場所に入ったり、西日本各地の景色が見られたりするのは面白いですね。
とは言え、作っている時の方が楽しいです!
意見を出し合い試行錯誤しながらの開発はやりがいも有ります。
そして、いざ運用となると緊張しますね!

共同開発の難しさを初めて知りました。
いざ運用開始した後もトラブルや不具合があり、ハードもソフトも含めて様々な改良を行いました。

僕は、入社してすぐ、eQドクターTの改良が始まった頃に携わりました。
最初は画像合成をひたすらやっていました。

今はもっと効率的に合成出来るようになりましたよね。
僕は、eQドクターTのソフト改良するタイミングで関わり始めて、半自動化やUIの改良をしました。

従来のアプリの操作手順が複雑だったので、この改良のタイミングでシンプルにしました。

eQドクターTの技術は鉄道にも
活用されていますね。

────── 

鉄道は撮影が深夜になるので、高速道路とは違う大変さがありますよね?

鉄道の保守って深夜でも運行ダイヤがかっちり決められていて、測定のやり直しが絶対に出来ないんですよ。
新幹線は厳格で超シビアなので…。
基本的に測定をスタートしたら走りっぱなしになるので、1本丸々撮り直しは無理なんですよね。

当時を振り返ると、コロナが流行っている時は特に大変でしたね。
新幹線の運用が終わった後の24時にスタートして、基地に着くのが明朝の3時か4時になります。
帰りは、スタートとは違うところから帰ります。
普通の人が入れないところに入ることが出来るので、鉄道が好きな人はめちゃくちゃ楽しいと思います。
線路上や、バラストのところまで行ったりもしました。
撮影中はトイレに行けないです…。
5時間くらい行けないので、考えを麻痺させないと無理ですね(笑)

なのにジュース5本くらい袋に入れてくれはるホテルのおっちゃんがいたんですよ。
夜勤に行く前に自動販売機で「好きなん押して!」って(笑)
そういう心温まるエピソードもあります。

────── 

違う会社の方と一緒にする仕事についてはどうですか?

エンドユーザーであるグループ会社の方や鉄道会社の方と一緒に計測テストに行きます。
そこで実際の使用感やデータの確認を行います。
鉄道の場合は、我々は運転ができないので、現場の運転士の方に協力してもらいます。

同じく現場の計測を担当されている方々と仕事をする機会は多いです。
そういう場で現場の意見、ユーザーの意見を取り込むようにしています。

────── 

トラブルがあったときの対応について教えてください。

鉄道の場合は、システムや機械にトラブルがあった場合はすぐに現地へかけつけても時間が足りない事が多いので、後日直すことになります。

高速道路だと現地にすぐかけつけることもあります。
測定作業にも工程があるので、迅速な対応が求められます。

トラブル対処には原因を探る力、判断力が求められます。
そして提案力も大事ですね。