概要

道路の維持管理や周辺状況の調査に活用できる、位置情報つきのビデオ映像が簡単に収録・データベース化できるシステムです。
撮影システムは、可搬できるコンパクトサイズで、車種を選ばず設置することができます。
閲覧システムは、映像と地図を連動表示させる基本機能に加え、カスタマイズ次第で道路台帳や路面性状など様々なデータとのリンクが可能です。
さらに閲覧システムには、専用のアプリケーションを必要としないweb版『web GARC』もあります。

特長

撮影システム

  1. 収録装置一式(処理装置・GPS・コントローラなど)が持ち運びできるサイズでパッケージングしています。
  2. 収録データは全て内蔵のSSDに記録されます。(ビデオ映像、GPS位置座標)
  3. HDMI出力のある市販ビデオカメラの使用が可能です。
  4. 車速パルスを入力することで、トンネル内部でも推測航法により位置の特定が可能です。
  5. Ethernet経由で他装置との連携が可能です。
    • GPS情報のUDP送信/または受信
    • 制御コマンドの受信(録画開始/停止など)
収録装置接続図
GARC収録装置接続図

閲覧システム

  1. 撮影システムで収録した映像と位置情報を、ビデオ映像と地図上で同期再生が可能です。
  2. 一度距離標(KP/キロ程)を区間であれば、2回目以降の撮影はシステムが自動的にマッチングするため、面倒な補正が必要ありません。
  3. 距離標(KP/キロ程)とデータの関連付けにより、構造物や施設での頭出しが可能です。
  4. 路面性状(IRI/MCIなど)の情報を地図上に色分け表示(オプション機能)が可能です。
  5. 国土交通省の総点検実施要領(案)
    【舗装編】様式ーA及び様式ーBの出力に対応しています。(オプション機能)
  6. 他装置で計測した「IRI」や「わだち掘れ」データのグラフ表示が可能です。(オプション機能)

他製品との連携

RoadCapWheelTrackCapと距離標による連携が可能です。
VideoMapManagerで指定した距離標を基に、路面画像を呼び出したり、わだちの状態を表示したりすることができます。
橋梁の代表KPが登録されていれば、auto CIMAで撮影した橋梁下面のデータを呼び出すことも可能です。