StructureTapの測定システムでは、弊社で開発した計測アプリ(SIT Logger、CTM Logger)を用いて、杭の非破壊調査やコンクリートの厚さ測定をすることができます。
データ転送は、無線通信(Bluetooth)で行うため、計測モジュールとタブレットをケーブルで接続する必要がありません。

データ転送は、無線通信(Bluetooth)で行うため、計測モジュールとタブレットをケーブルで接続する必要がありません。


コンパクト
計測モジュールは、ポケットに収納できるコンパクトサイズになっています。
簡単ポインティング
対象面を格子状に設定することで、測定箇所を容易に把握できます。また、測点番号の色を変えることで、異常箇所をすばやく確認できます。
簡単計測
測定したい箇所をタップすることで測定箇所を設定し、3回までの測定結果を表示します。また、測定結果を一括でcsvファイルに出力できます。
SITは、「均質な物質中を伝搬する波は、ある一定の法則に従って進行する」という「波動理論」の性質を利用し、主に基礎杭を測定対象として、長さや損傷確認を行うことを目的とした計測手法です。
測定は、杭頭やフーチング上面等のコンクリート表面に加速度センサーを設置し、その近傍を小型ハンマーで衝撃波を入力して測定を行います。そして、杭の底面で跳ね返ってくる反射波を測定し、その所要時間と弾性波の伝わる速度(伝播速度)の関係から長さを求めるというものです。

測定は、杭頭やフーチング上面等のコンクリート表面に加速度センサーを設置し、その近傍を小型ハンマーで衝撃波を入力して測定を行います。そして、杭の底面で跳ね返ってくる反射波を測定し、その所要時間と弾性波の伝わる速度(伝播速度)の関係から長さを求めるというものです。
実績と作業状況
当社では、様々な現場において、SITを用いた杭調査を実施してきました。
* 写真で使用しているシステムは、旧型のもの(PCベース)になります。
事例1 | 構造物を撤去した後の残置杭頭部からSITを行い、図面に残っていない杭の根入れ深さを確認 |
事例2 | パイルベント(杭式橋脚)の杭側面からSITを行い、杭の根入れ深さを確認 |
事例3 | 地盤の側方流動が発生した橋脚基礎をフーチング上からSITで測定し、杭の健全性を確認 |




コンクリート床版のような薄厚の場合、入力された衝撃波がコンクリート厚さ内において重複反射する特性を利用するCTMにより厚さの測定を行います。CTMは、重複反射波を計測し、その波形の卓越する周波数を求め、コンクリートの伝播速度を与えることでコンクリートの厚さを推定するものです。
コンクリート内部に面的な広がりを持った空隙が存在する場合、重複反射はその境界部で生じ、空隙部までの厚さ(深さ)が推定できます。
コンクリート内部に面的な広がりを持った空隙が存在する場合、重複反射はその境界部で生じ、空隙部までの厚さ(深さ)が推定できます。
実績と作業状況
当社では、様々な現場において、CTMを用いた測定を実施してきました。
* 写真で使用しているシステムは、旧型のもの(PCベース)になります。
事例1 | 舗装面からCTMを実施し、上面増厚床版と既設床版との境界部における空隙の有無を評価 |
事例2 | 床版下面からCTMを実施し、床版内部の異常個所を把握するとともに、この結果を基に樹脂注入工を実施し、樹脂注入後の充填状況を確認 |
事例3 | 舗装面からCTMを実施し、既設床版と床版上面増厚との境界面における樹脂注入工の効果(床版一体化性状)の確認 |




仕様
SITLogger | CTMLogger | ||
---|---|---|---|
データ収録 | サンプリング周波数 | 50,000Hz | 300,000Hz |
サンプリングデータ個数 | 4096 | 4096 | |
測定範囲 (伝播速度4000m/s想定) | 約2~100m | 約100~1500mm(*) | |
計測モジュール | 電源 | 単4電池(2本) | |
使用環境 | -20℃ ~ 85℃ | ||
重量 | 107g | ||
データ転送 | Bluetooth通信 | ||
使用可能端末 | Nexus7 2013(Android6.0)動作確認済 | ||
収納ケース | サイズ | 363 * 263 * 50 (mm) | |
同梱品 | タブレット(Nexus7 2013) 計測モジュール 加速度センサー(2種類) ハンマー(2種類) プラスチックゴム USBケーブル ACアダプタ |
